築地本願寺の本堂の扉は6時30分に開扉します(特別な行事の時を除く)。まず、本堂に入りましょう。と、いうか本堂に入らなければ、話が始まりません。入ってまず、本堂の仏様(正面中央)に向かって一礼をいたします。そののち、前まで進むとパイプイス(仏様の正面)と固定のイス(パイプイスの両側)が用意されていますので、お好きなところにご着席ください。
築地本願寺の朝の勤行は基本的に「正信偈」が勤められます。ですので、用意する経本は『正信偈』が記載されているものをご用意ください。もし、お持ちでない場合は、本堂の賽銭箱の横に貸し出し用の経本が有ります。
*経本について

7時少し前に雲版(うんぱん)という鳴り物が2回鳴ります。それを合図にして本堂に出勤する僧侶が出仕の準備に入ります。そして、会係(えがかり:勤行、法要の監督者、プロデューサーみたいな人)が「かーんーしょー」と発声します。これは、承仕(じょうし:勤行、法要に際して準備等に当たる。ADみたいな人)に対して始まりを告げる「喚鐘(かんしょう)」を打ちなさいと呼びかけています。これに対して承仕さんが「はーいー」と応えます。そして、鐘を打ちます。この鐘にあわせて、僧侶が出仕してきます。
本堂の正面、仏様のおられる金箔が施された場所を内陣(ないじん)と言います。そこと、畳の部分(内外陣:うちげじん)に僧侶が出仕(しゅっし)してきます。畳の部分に出てきた僧侶は讃嘆衆(さんだんしゅう)と呼ばれます。
4枚ある畳の前から2枚目には副輪番が、3枚目は参勤(さんきん)、4枚目には承仕(じょうし)が着席します。
調声にあわせてお勤めをするのですが、参拝の際は、内外陣に着席している讃嘆衆が、ちょうど良い見本となります。お勤めの声を出す箇所等を讃嘆衆にあわせましょう。
調声を始め、出仕していた僧侶が、それぞれ端の方に移動します。内陣に出仕していた僧侶は右の余間(よま)へ移動します。また讃嘆衆は左へと移動します。そして、御文章の拝読者が御文章を拝読します。ご参拝の際はそのままの席でお座りいただいたまま、御文章が拝読されている間、少し頭を下げて、心静かに拝聴します。
*御文章とは蓮如上人様が親鸞聖人様の言葉を平易に説いた”お手紙”のことです。
正信偈のお勤めのあと7日(法然聖人様御命日)と11日(聖徳太子様御命日)は余間にて”早引き”のお勤めがございます。正信偈のお勤めのあと、7日は左側の余間前、11日には右側の余間前のイスへご移動ください。
御文章のあと、布教使(ふきょうし)もしくは築地本願寺の職員による晨朝布教がございます。
時間は約5分ぐらいで、その日のお勤めや拝読された御文章にちなんだ、仏様のお話をいたします。
布教が終わった後、「合掌」と呼びかけられます。そして、音楽が流れ「恩徳讃」を皆さんご一緒に歌います。恩徳讃とは親鸞聖人様が著述された御和讃に現代曲をつけたもので、歌詞は以下のとおりです。伴奏の曲は歌声も入っていますので、大きな声で一緒に歌いましょう。
如来大悲(にょらいだいひ)の恩徳(おんどく)は
身(み)を粉(こ)にしても報(ほう)ずべし
師主知識(ししゅちしき)の恩徳(おんどく)も
骨(ほね)をくだきても謝(しゃ)すべし
恩徳讃斉唱ののちは、合掌礼拝して勤行は終了です。出仕していた僧侶が、控え室へと戻っていきます。そして世話人さんより「おはようございます」との呼びかけがありますので、気持ちの良い挨拶で一日を始めましょう。